ヘルメツト姿の看護士たち
深川市山厦医院の医師と看護士はヘルメット着用で勤務する。訪れる患者は
訝しがるが、病院事務室の張さんによれば、やむを得ない措置という。1ヶ月
前交通事故で運び込まれた患者。手術を受け順調に回復していたが退院目前に
呼吸困難を起こし急死した。病院側は遺族に詳細な状況と推定される死亡原因
を伝えたが遺族は納得せず、3日間遺体を病院に置いたままにした。その間、
病院側が、先ず遺体を調べて死亡原因を明確にすることを勧め、調査結果に
基づいてクレームをつけてはと再三主張したが聞き入れないばかりか大勢で
病院に押しかけ、横断幕を張り、弔いの紙銭を燃やし、医師や看護士を罵り、
果ては度々暴力を振るった。そのため医師や看護士は護身ためにヘルメットなど
の防具をつけるようになったのだ。病院は警察にも通報したという。ある人は、
遺族側には所謂「閙托」(騒ぎ屋)がいるのではないかという。「閙托」とは医療
事故の際に患者側にたって大騒ぎし報酬をもらうことを専門としている人たち
だという。(『広州日報』2006年12月25日)
高速化で取残される駅
鉄道部の記者会見で国は260億元を投じた第6次高速化を来年4月18日より
実施することを発表した。高速化にはメリットもあるが、一方でより多くの人が
不便さを余儀なくされる。
筆者のいる除(さんずい)州も以前は北京と上海を結ぶ列車のほとんどが停車
する駅だった。それが高速化の度に停車する列車が減った。やむを得ず南京に
出て乗り換えることの面倒は勿論、道中により多くの時間とお金を費やすことに
なった。今後高速化が繰り返されれば、鉄道は人都市間専用の賛沢な乗り物に
なるのではと懸念している。イギリスでは長年1人しか乗降しない駅を年間3万
4千ポンドもかけて守り続ける鉄道があるというではないか。社会の責任と経済
利益に矛盾が生じた場合、どちらをとるかということであろう。
(『雑文報』2006年12月19日)
低所得者向住宅転売で犬儲け
中低所得者向けに開発されたはずの「経済適用房」。ところが北京ではその
48%が賃貸に使われている。2006年11月末全国工商連合会のサンプル
調査によれば購入者は月収8500元から9000元の人たちだ。住宅不足は
深刻で、10万世帯が住宅の供給を待ち、毎日400人がその列に加わる。
経済適用房がその目的から離れてしまったのはなぜか。建設部の文林峰署長に
よれば、根本的な原因は個人信用体系がないことにあるという。経済住宅を
委ねられた開発商は、早く資金を回収したいがゆえに躊躇なく購入資格の偽造
に手を貸す。
以下は実際に買った人の話だ。上司に頼んで低所得の証明をもらう。関係が悪く
なければ問題ないし、誰にも責められない。
120平米で三室に食堂、二つのバスルーム、17平米の屋根裏付の部屋の鍵
を受け取り、内装に10万元使った。近所にもつましい生活をしている人は
ほとんどいないようだ。低所得者はTOTOのトイレを使わないだろうし、並んで
いる自家用車を見ても「貧乏を装っている」ことは明白だ。3年後郊外に2戸
建てを買った。値段は120万元。ちょうど手元の金では50万元足りない
ところ、知り合いの社長がこの部屋をあっさりと50万元で買ってくれた。
この時、北京の住宅価格は購入時の1平米当り2600元から5000元に跳ね
上がっていた。購入価格の31万元に内装費と売却にあたって政府に納める
住宅譲渡費1万元を除いても8万元の儲けだ。
(『南方週末』2006年12月21日)
寄付金は1人1元
我国では毎年1億人以上の被災民や障害者、貧困層が救いを求めいている。しかし、
現在国内の個人も法人も寄付に対する関心も金額も高くない。上海の場合、
2004年の募金額は1人平均11元50銭、企業からの寄付を除くと、一人
平均1元70銭に止まる。データによれば現在の全国平均は1元にも満たない
という。
従来の企業や職場主体の募金活動に対する抵抗感は強まっている。上司が寄付
した額を上回らない金額を義務のように払うだけ。寄付金の使い道に関心も
持てず、善行をした満足感もない。
今年重慶市の干ばつ期に、多くの市民が募金しようにも重慶慈善総会の場所が
わからず、酷暑の中3時間もバスに乗って募金に行ったという。募金の受付方法
の遅れと受付地点の少なさが市民の善意の受入を妨げたのだ。
平均収入の低さや社会保障体制の不備という主要な原因もあるが、もっと簡単
で融通のきく方法があり、目的や使途が明確で、良いことをしたと感じられるの
であれば、人々はできる限りの協力を惜しまないはすである。(『羊城晩報』
2006年12月1日)
出産は香港で
出産のために香港に来た妊婦は2004年の3,600から2005年には
8,800人、2006年上半年には1万1,716人に激増し、香港特区の政府
役人は頭を痛めている。
香港病院管理局は先頃の理事会で新たな料金制度を定めることを決めた。香港での
出産には平均2万5千香港ドルかかるが、出生後は手厚い医療保障と教育が
受けられる。
「出産後内地に戻るが、進んだ医療が少ない負担で受けられるので、病気になったら
また連れてくる。」とある妊婦。香港の法律では公立病院での救急医療は公共
サービスの一環であり、1日入院ても100香港ドルの負担で済む。また、香港で
生まれた子供は月2千香港ドルもの生活保護の申請ができ、その他の手当の受給
もできる。
香港での出産がかくも魅力的になった背景に、内地での出産費用の高騰以外に、
内地の医療制度や社会保障の不備が見えてくる。この点、早急な改革が迫られて
いる。(『中国婦女報』2006年12月26日)
2006年のベストセラーは
兼業作家の本が売れている。『狼図騰』の著者、姜戎は経済学者。今年ベストセラー
に長く置かれた本だ。『狼煙北平』の著者、都梁は石油関係の仕事をしている。この
本は20万冊以上売れた。20年にわたり龍の研究をしてきた岩鉄の『龍迹』は発売
1ヵ月で6万部を突破した。1年を通してよく売れた職場小説『圏了圏套』を書いた
王強はIT企業のエリート。彼は小説の中で職場の技能を巧みな方法で描いた。
販売数は20万部に近づく勢いだ。彼らは共通して、専門的な職業背景があり、
専門的知識と判りやすい表現で読者の共感を呼ぶ。また、読者が知りたい情報、関心
のある問題を提供している。
長く第一線で活躍し、実際の生活に触れ、人として、仕事人としての苦労を体験し、
感謝の心を忘れない彼らの文章は読者をひきつける。さらに、彼らの文筆活動は
あくまで副業のため、採算性を考えたり、成功せねばという重圧がなく、平常心で
創作に臨み、昨今多くの職業作家が陥っている数々の病に罹らないでいられるのだ。
一方で著名な作家は読者から遠く離れ上層を漂い、支持を失いつつある。文学
評論家の李敬沢、白の両氏は、有名作家は雲の上で毎日会議や飛行機で移動という
偽りの生活を送り、創作に力が入っていない、時々出される作品も以前の焼き直しで
あると批判している。評論家の陳福民氏も、当代はプレッシャーが大きく、作家たち
は生き残ることばかりを考えて、今までにないほど受身の姿勢になっていると批評
する。(『北京日報』2006年12月26日)

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