インターネットで広まるデマ
今年春節後に「山東省沂水県庄郷の張愛党という売春婦が十年間に三百人以上
もの貧しい子供の学資を援助してきた。中には清華大学の大学院生もいる。彼女は
入党を積極的に目指している。」というニュースが広まった。多くのサイトに転載
され、閲覧数はうなぎ登り、二百余のサイトが扱うようになった。青島ニュース
ネットには本人の写真が登場、大手のニュースサイトも論評を掲載し、一ヶ月後には
中国各地に広まり、ついに彼女は入党を果たしたというニュースまで現れた。
沂水県党委員会宣伝部の庄科長は、全く事実無根という。
記者も現地や大学に取材したが本人の噂もないし、庄郷にはその村も存在しない。
別の郷に同じ名前の村を探し出したが、関係者はいない。援助されたはずの清華
大学に入った学生さえ、この村どころか県からもいないという。
デマは何処から来たのか。もともとこの記事は3月23日に天涯社区の「天涯雑談」
にペンネーム「かつて熱血少年だった頃」が独自取材の記事として書き込んだ
ものだ。4月4日、同じサイトに謝罪文が載った。今まで憂さ晴らしに中傷記事や
嘘のニュースを書き込んできたことを告白し、自分が間違っていたというのだ。
だが、この告白も数多の書き込みに埋もれ、今日もこの話は実話として転載され
続けているのだ。
中国インターネット協会の于弁護士は語る。「最低限、他人の権利を傷つけては
ならない。次に情報の真実性を確保すべき。名誉毀損や、その他の影響についても
結果責任を負わねばならない。」
刑法では例えば伝染病に関する情報の捏造など恐怖を煽るものは公共の秩序を乱した
として行政処分に相当し、著しく社会の秩序を乱した場合は刑事責任も問われる。
しかしインターネットでは嘘の情報を流した本人の追跡調査は難しく、当事者は
ネットの管理者を訴えて名誉を回復するほかない。于氏は、被害者は公安部門に
通報し、IPアドレスの追跡などで法律に則って対処してもらうことができると
述べている。
(『民主与法制時報』2007年6月25日)
奥様は家政婦志望
王さんは幸せな家庭の奥さん。夫は洋服を商う個人業者で、五歳の娘がいる。
何不自山のない専業主婦だが、彼女はそうした生活にだんだんと耐えられなくなり、
仕事を探そうと決意した。
王さんは自家用車を運転して瀋陽陽の家政婦紹介会社に面接に行った。「三十歳で
大学卒。会計の仕事の経験有。パート労働を希望。洗濯でも洗い物でもいいです。」
と自己紹介をすると、紹介会社の社長は疑わしげに、「我々をからかいにきたのか?
」と聞く。何度応募しても結果は同じ。「疲れる仕事だ。貴女には無理です。」と
断られるばかり。
「私はただ社会と関わる機会を増やしたいだけ。それこそ意味のある生活でしょう。
」と王さんはこだわりつづける。
調査によれば王さんのような豊かな家庭の主婦が家政婦をするという事例は他にも
あるようだ。彼女達はお金がほしいのではない。家庭という小さな枠から外へ踏み
出し、社会の中で自分自身の価値を見出したいという思いなのだ。
彼女達が踏み出す道は家政婦の他にもある。ボランティアだ。瀋陽の富裕層の主婦
はお金も時間もあり、社会と関わりたいという願望も強い。ならばきっとボラン
ティア活動において核となることができよう。だが、家政婦になろうとしても
ボランティアは選択しないのはなぜか。それは我々の社会にボランティアが認知
されていないこと、組織も少ないことにもよる。なんと残念なことではないか。
(『中国婦女報』2007年6月20日)
高利貸しに苦しむ個人業主
「家にも帰れず、あちこちに身を隠すしかない。」五十歳を少し越えたケ中さん
(仮名)は杭州余杭州区の経済界では名の知れたやり手だった。十数年前三百数万元
で破産した工場を手に入れた。
2004年、新しい作業場が完成した頃、工場は二十数万元の電気料が払えず、
電力供給を止められそうになる。この時友人に紹介され月利五分で金を借りた。
2005年の冬には借金は四百万元に増えていた。月利は五分、七分、九分、一割
五分のものもあった。2006年5月には借金は七百万元に膨れ上がり、利子だけ
でも四万元から五万元になった。
民間融資浙江省の中小企業にとって他を補完する有効な融資方法だったが、現在は
中小企業の利益を飲み込み、多くの企業を破産へ追いやっている。民間融資は高い
金利を追及し法律の網をくぐる方向で拡大しつつある。そのままに放置すれば省内の
金融体制を揺るがし、中小企業の長期的な発展を阻害する存在になりかねない。
(『中国改革法』2007年6月20日)
「双姓」は中国文化の破壊か
『姓名登記条例』の草案が諮問の段階に入っている。
そこでは初めて子供の姓を父母の姓と合わせた「双姓名」にすることが認められる。
王さんという男性と張さんという女性の子供は王でも張でもいいし、王張でも張王
でもいいというのだ。
中国では毎年二千二百万人以上の新生児が生まれる。よくある姓の場合、同姓同名の
確率が非常に高い。「双姓」を使えばこれをある程度緩和できる。一方、姓は家族や
血縁関係を表す重要な標識であり、「双姓」が多く現れると近親結婚を避けるためと
いう姓の意義が弱まるというものや、中国の姓名文化を変えてしまうという反対意見
もある。
中山大学人類学部の周大鳴主任はこう語る。父親の姓を継ぐ習慣は甲骨文字の時代に
遡り、商代から周朝にかけて定着した。姓は血縁、家族、名誉、伝統として大切に
され、女性に継承権はなかった。現代の民法では男女平等の権利と義務を定め、子供
は父母いずれをも継承できると定めている。しかし、民俗文化上の伝統的な姓名文化
は崩れる事になろう。
(『羊城晩報』2007年6月12日)
病院の駐車難
皆、病院での診察難を口にするが、病院で駐車位置を探す方が、病気を診てもらう
より難しい、と言うのは済南の孫さん。「年老いた両親を病院まで自家用車で送って
行ったが病院の周りを三周しても駐車する場所が見つからず、仕方なく路上駐車
したら違反切符を貼られた。」病院の診察には二時間から三時間はかかる。駐車料金
は小型車で三十分二元として十元前後。「診察料より高いよ。」
病院側も当惑している。青島医学院付属病院には毎日四千から五千人が診察に訪れ、
見舞いに来る人や病院職員を含め、のべ一万人が病院を出入りしているのだ。少なく
見積もって一日千台の駐車スペースは病院周辺にないのである。
(『市場報』6月15日)
視聴者はどんな人?
データによるとテレビ視聴者の年代比率は十五歳から二十四歳が2005年の
21.4%に対し今年1月から4月では10.8%に落ち込み、二十五歳から三十四
歳も明らかに減少。長沙のデータでは2003年の24.7%から四年間で17.2
%に落ちている。その一方、三十五歳から四十四歳の年代の割合の増加が著しく、
更に四十五歳から五十四歳の年代が全国視聴者の23.3%と視聴者の中の最大群
となっている。視聴者の学歴にも変化が見られる。高校卒業以上が増加していること
は各地域でも同様である。メディアが影響力を高めるためには、こうした変化を
踏まえ、視聴者の求めるもの、嗜好を分析し、市場を調整していくべきであろう。
(『工人日報』2007年6月29日)

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