大学進学は親孝行の為
ある調査によれば32%の大学生が大学進学は「両親の生活を改善し、親孝行
するため」と答えているという。嬉しいような悲しいような話だ。清華大学の
秦暉教授が試算した結果では一人を大学に行かせるのに必要な費用は都市部の
平均純収入の4.2年分、農村部ではなんと13.6年分にもなるという。
国も個人の負担軽減のため様々な支援策を打ち出している。しかし大学の学費が
下がる事はなく、物価上昇により生活費も上昇し、大学進学ための費用負担が
依然大きいことは否定できない。
子供の将来の為に、多くの貧困家庭が血のにじむような努力をして費用を捻出
している。だからこそ多くの学生が、受験の時から肩に大きな重責を感じている。
この問題を解決するには、庶民の収入を上げること、大学諸費用の縮小などが
先ず必要ではないだろうか。
(『燕趙都市報』2007年11月19日)
違法な新聞で逮捕
重慶市検察院第五分院は、違法な新聞『新世紀国際報道」を印刷、販売した容疑
でマスメディア会社の代表と、その妻で同社の幹部を違法経営罪で逮捕請求した。
2004年11月から現在まで二人は上海の広告会社、陜西省の情報会社との契約
の下、同紙を印刷、27の省や市で23万部あまり販売すると同時に、『国際時事
週間』や『足彩(サッカーくじ)310週間』等の違法出版物32種類計20数
万部を販売した。また、北京で林、陳らにより違法に出版された『世界尖端瞭望』
『国際軍事縦横』『新軍事峰火台」『国際軍事論壇』を買取り、重慶の32の区や
県で40数万部を販売した容疑もあるという。
(『広州日報』2007年11月7日)
農地賃借で耕地が無くなる
広大な荒地の中に大きな家が点々と建つ。山西省運城市塩湖区北相鎮曹允村の風景
だ。この6000ムー(約400ヘクタール)の土地は現地の農民たちの生活の源
であったが、政府は道路や大学建設の名目で全て徴用してしまった。取り上げたの
ではなく、村の委員会が1ムー(約6.7アール)当り年520元で彼らの土地
請負期問が終了するまで賃借しているのだ、と村人は説明する。「請負期間満了後、
また請負いたいが、その時にはこの辺は高いビルだらけで、農業はできないだろう
から、何を請負うというのか。」彼らには先の生活の見通しはつかない。徴用で
なく賃借(原文:以徴代粗)という方法は国の多くの法律や政策を潜り抜け、農地
転用に関わる審査批准を経ることなく土地を市場に出せるということで、この数年
よく用いられる違法な土地使用の形式だと専門家は指摘する。わが国は現在進行中の
土地に関する法の執行百日運動でこの問題解決に力を注いでいる。
(『中国青年報』2007年11月20日)
HIV感染者専用監獄
福建省の山間の小さな村落に2005年6月に改築された二階建ての建物がある。
福建省のある刑務所傘下のエイズ患者の受刑者専用の収容施設だ。収容されている
のは福建省で懲役刑が確定した男性のエイズ感染者だ。年齢は20歳から50歳、
半数以上は薬物犯罪で服役している者で、強盗や詐欺などで服役している者もいる。
刑期は二、三年から長いもので20年である。十数名の刑務官が管理に当っている。
当初は防護ガラスや防護柵等の隔離施設や設備が備えられていた。談話室では服役者
と刑務官の問には小さな穴がいくつも開いたガラスがあり、ガラス越しに会話し、
教育係の刑務官は厚い防護服を身につけていた。安全は確保されたが、心は通わず、
服役者は教育係の言葉に耳を傾けず、しばしば「勇気があれ
ばこっちへ来い」と毒づいた。所内は服役者の絶望の叫びと敵意に満ちた挑発が
響き、規律違反率も高かった。
規律違反による懲罰で反省室に入ること嫌がった服役囚が頭をガラスに打付けて血
を流し、刑務官を威嚇したことがあった。服役囚はエイズを告知され大きなショック
と恐怖と絶望を感じている。強盗の罪で懲役19年半の判決を受け19歳で服役
した青年は、自分は刑期を終える前に死ぬだろうと更生上の希望を全く持っていない
ため、学習にも参加せず、「俺を思い通りにしようと思うな。噛み付いてやる。」と
脅す。
また、彼らは少しの身体の変化にも敏感だ。風邪をひいてリンパ腺が腫れただけ
でも、発病したと思い込み、「もうすぐ死ぬんだ。終わりだ。」と混乱する者も
いる。
彼らの恐れは病気に対する無知から来ている。そんな彼らを救う為、専門家を招き、
分かり易い言葉でエイズ予防と治療の知識を教えている。また、定期的に医師による
講義や相談を行っている。こうした教育が実り、服役囚たちは皆「エイズ感染は自分
達で最後」という承諾書に署名した。服役囚との距離を埋めるため、刑務官は防護服
を脱ぎ、防護ガラスを撤去することを決めた。たとえ感染の危険があっても、彼らと
の距離を物理的にも心理的にも縮め、直接対話を図るためである。
(『中国青年報』2007年12月1日)
死刑判決猶予付が上回る
今年、執行猶予付死刑判決を受けた人数が即時執行判決を受けた人数を初めて
上回ったと最高人民法院の肖揚院長が明らかにした。
最高人民法院は本年1月1日より全国の死刑執行審査許可権を一手に持つことに
なった。この重要な改革は順調に実行され、司法政策の充実に寄与し、社会的にも
法律的にも効果が上がっている。
量刑の不均衡是正、法の上の平等の実現、司法上の人権保障の強化につながる
ものだ。死刑の即時執行は極めて重大で、社会に対して危険な罪を犯した者にのみ
適用することで、即時執行死刑の被告人数の減少は、人権保護の強化と社会の安定
と調和を促進した。
(『斉魯晩報』2007年11月25日)
糖尿病の学生は退学すべきか
4年前、湖北省の貧困村の陽君(仮名)は糖尿病と診断され、毎月200元の
インスリン費用を払いながら治療を続けている。しかし大学入試の願書の病歴欄
には合否への影響を心配してその事実を記入しなかった。山東中医大学に入学後も
学校は彼の病気に気付かなかったが、ある日注射用のヨードチンキを買いに行った
校内医務室で理由をきかれ医師に話してしまった。今年11月21日陽君は教務課
から「処分通知書」を受け取った。内容は新入生の健康検査で糖尿病が判明し、
医学専攻として不適格のため、入学資格を取り消すというものだった。学校は通知書
へのサインを求めたが、陽君は自分の責任で対処し他の人に迷惑をかけない以上は
入学を認めるべき、とサインを拒否した。
学校側によれば、この3年間学生の入院費にかかった費用は230数万元。中でも
二人の白血病の学生には50万元の医療費を支出した。さらに学校側が心配する
のは、病気の学生に何かあった場合は誰が責任を持つのか明確になっていないと
いうことだ。この問題に関心を持っていた北京の劉暁原弁護十によれば『全国普通
大学学生募集身体検査指導意見』は糖尿病の学生の入学を「禁止」してはいないと
いう。「病歴を隠したことは大学に進学したいが為で重大な結果を招いてはいない。
彼の病気は伝染性でなく周囲の学生や教師の健康に何の影響もない。診断から4年、
高校を卒業し大学に合格したことを見れば、彼がきちんと薬の投与と治療をすれば、
仕事にも学業にも問題がないことが示されている。」と述べ、さらにそもそもこの
『指導意見』が多くの病気の青年を大学の外に排除してきたと批判している。
(『北京青年報』2007年12月5日)

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