6人の子供を訴えた80歳
80歳の母が子供達を訴えた。訴状の中で、1人毎月200元を仕送りする
ほか、最低月3回は家に来て、年老いた不自由の身を見舞ってほしいと要求した。
訴状を受けた北京海淀法院が、老人の家庭を調査した。老人はきちんと年金も
受け取っており、子供の一部よりも収入があった。子供の一人と同居しており、
他の六人も北京にいる。訴えの目的は金銭ではなく、もっと頻繁に家に来て
ほしいということのようだ。
法廷で6人の子供は、月額200元の扶養手当には同意したが、自身も年配で
孫の面倒をみなければならない、病気がちだなどの理由で2名は毎月3回の訪問
に難色を示した。法院は子供側の事情も理解できるとして調停に入り、最終的
には老人も同意して毎月1人200元の扶養費支払いで決着した。
調停に当った裁判官は、精神的扶養義務は裁判所の判決や調停など法的強制力
のある形式には馴染まないという見解を示した。
(『京華時報』2007年12月7日)
刑事犯、高学歴者の割合が増加
北京朝陽法院の調査によれば今年1月から10月まで大学、高等専門学校卒業
以上の学歴の刑事被告人は252人と、昨年と一昨年を合わせた数の75%に
のぼり、高学歴者の刑事犯罪が増えていることがわかった。そのうち大学の
本科卒業以上が120人と半数近くにのぼり、修士の犯罪も増え、初めて博士
の犯罪も見られたという。
高学歴者の犯罪の特徴は、非就労者の比率が高いことと低年齢化が顕著な
ことだ。被告人の半数が無職で決まった収入がない。252人中35歳以下が
162人、30歳以下が117人で特に1980年以降に出生して学校を出て
間もない者が多かった。本調査ではこの背景として近年の受験制度や高等教育
の中で法制教育が欠けていることが関係していると見ている。
(『北京青年報』2007年12月8日)
板ばさみにもがく中間層
中程度の安定した収入があり、10万元から20万元の蓄えもあるが、それゆえ
に低所得者用の優待賃貸住宅やエコノミー分譲住宅の申し込み資格がなく、
かといって何百万元もする豪邸には手が届かないという人々がいる。彼等は中年
になり、4人の老人と子供の面倒をみなければならない。今年31歳の張さん
夫妻もそんなサンドイッチ世代「挟心族」の典型だ。
年間世帯収入は10万元と少し、持ち家はあるがローンの残りが10万元。
毎月銀行に2,500元返済している。子供の保険費用が年間6,000元。
生活費を除き毎月1,500元ほど貯金に回すことができる。
彼等のようなホワイトカラーの収入を羨む人も多いが、彼等の苦労がわかるのは
彼等自身だけだ。「住宅ローンの重圧で身動きできないから人生を楽しむゆとり
もなく、友人と遊びにいくのも気がひける。外食する時は計算しながら。」と
いう。今後かさむ子供の教育費も準備しなければならず、両親の老後の生活も
支えなければならない。住宅や自家用車の購入は一種の流行だが、挟心族は
賃貸住宅や公共交通機関の利用などで住居や交通千段の問題は充分解決できる
はず、とある学者は指摘する。
しかし、経済の急速な発展の中でこうした中間層は拡大しており、社会の協調と
安定のためにも「挟心族」の問題は重視されるべきであると指摘する声もある。
(『工人日報』2007年12月14日)
子供に家を譲って
ハルビンの常さんは先頃結婚する子供のために市の中心の家を譲り、老夫婦二人
で郊外の住居に引越しをした。「頭金もローンも、自分たちが払う。もうすぐ定年
ですけれどね。」と苦笑いする。
80年代以降出生した一人っ子の若者の住宅購入に関するある調査によれば、住宅
購入にあたって、頭金の支払いに両親の援助を仰ぐものが7割近いという。両親は
一生働き、倹約し、定年後も子供達の住宅資金を負担するのには心が痛むという
若者もいる。だが、結婚時の住宅難を考えると、唯一の頼みは両親だ。欧米では35
歳以上の中年世代が住宅購入の主力であるが、中国では「成家立業」(結婚したら
独立する)という伝統的な考えから、25歳から35歳の若い世代が早々と住居を
購入する。
80年代以降の世代の親達は多くが物質的に貧しい時代に生まれ、低賃金で働いて
きた。子供の住宅購入のために一生分の蓄えを使う人も少なくない。住宅ローンは
双方の親の年金で、生活費は若夫婦の給与でという家庭では、貯蓄にまわる余裕も
なく何かあった場合はお手上げだ。こうした親の愛は目先の心配を取り除けても、
子供の依頼心を強め、長い目で見れば若い夫婦が自分達の能力に見合った消費や利殖
をするための判断を狂わせることになりかねない。
(『中国改革報』2007年12月15日)
計画外出産移民の拡大
12月6日、上海市人口計画生育委員会発表によると、上海市の昨年の流動人口は
定住人口の四分の一に達したという。新聞報道では今年の6月末現在で北京市の
総人口は1,700万人を突破し、うち510万7七千人が流動人口で総人口の
三分の一を占めるという。
国家人口と計画生育委員会の調査が示すとおり全国の流動人口は1億5千万人、
その7割以上が子供を産む世代で、5割から7割が計画外の出産をしているという。
中でも福建省の流動人口は7割が、安徽省では6割が基準を超えた出産をしている。
人口問題専門家の試算によれば2006年わが国の夫婦一組当りの出生数は1.8
から1.87に増加しており、このままでは2020年には人口抑制目標である
総人口14億5千万人を2,900万人も上回るという計算で、国全体の発展計画
に大きく影響することになる。
流動人口の出生管理は各地で難問となっている。政策の遅れにより、転出地で管理
されず、転入地でも管理できないという状況だ。地域間の情報交流や地方政府間との
連携を密にして全国一元的な管理モデルを確立すべきだと専門家は指摘する。この
難題に立ち向うためには農村の老人扶養問題を解決し、流動人口を現住所の政府管理下
に入れて市民として扱うことから着手すべきだという。
(『瞭望新聞週間」2007年12月16日)
「真心」に冷たい視線
歳末は困った人たちへの援助が盛んな時期だ。この潮流の中、政府や社会の救済を
受けて世間の暖かさを感じている貧困家庭もある一方で、ボランティアが援助先で
冷遇を受けるという事例もよくある。援助される側の団体の指導者の中には援助
されることを恥だと感じる者もいる。折角の援助が感謝されないというのはどんな
場合だろうか。次の四つの場合がある。
まずは、ボロ同然の援助物資。真心の援助物資といいながら中身は汚く破れた古着。
誰がこんなものを欲しがるだろうか。次に仰々しい式典を伴うもの。何日も前に
報道機関を呼び、多くの人を集める。これでは援助を受ける側も失礼はできないと、
責任者始め多くが出席し、式典の後は接待で疲れてしまう。
また、同じ場所に援助が集中する場合。何の助言もないと、自然と老人ホームや児童
福祉院、救難所に援助が集中する。ある老人は1日に6人から身体を洗いましょうか
といわれ、ある児童福祉院の庭は1日に何度も清掃される。援助される側も慣れっこ
だ。最後に、相手が必要かどうか考えていない援助。衣類でも米でも必要として
いれば有難いものだが、実際は多くの人が必要だろうという先入観で送ってしまう。
これでは心に響かないのではないか。(『新華毎日電訊』2007年12月27日)

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