淑女教育に賛否両論
礼儀や身だしなみ、料理を学ぶ。手の上げ方から、微笑み方まで。一昨年
蘇州復興私塾の「小小淑女学堂」が開講した。主に中国の古典や刺繍、茶道
などを教える。国学を広めることと優雅な風格を備えた現代の淑女の養成を
目的として掲げている。
全国的にも清華大学や北京大学、復旦大学、浙江大学など知名度の高い大学
でも、バレエや姿勢、護身、美容、テーブルマナーなどを学ぶ所謂
「淑女講座」が開かれている。歩き方、姿勢、食事のマナーなど礼儀講座は
宋三姉妹などの名士を輩出した上海女子第三中学の選択講座にもある。上海市
の大学や高校では女性修養、礼儀教育、家政技能など淑女課程に力を入れて
おり、講座の人気も上々である。女性解放の流れに逆行するという意見もある
が、平等を追求するあまり無視されてきた女性としての個性や美意識、伝統
技能への興味が目覚めたのだという意見もある。上海大学社会学教授の顧駿氏
はこうした淑女塾などは社会が多様化していることの表れで、淑女になる
のか、そうでないのかは個人の選択だが、時代はどうあれ女性は自己の価値
の追求を止めるべきではない、と語った。
(『新華ネット上海』2008年3月19日)
五輪競技場に入るには
北京オリンピック委員会は競技場持ち込み制限品を発表した。銃、弾薬、
爆発物。弓矢、匕首などの武器。爆竹、花火、ガソリンなど燃えやすいもの。
化学品、有害製剤、毒物などは持ち込み禁止。制限されるものとして、ガラス
瓶、魔法瓶など。ペットボトルなどの飲料や大量の果物や卵など投げやすい
食品。横断幕や標語。ベビーカーと車椅子を除く歩行補助用具。動物。笛、
喇叭などの楽器。ボール、ラケット、円盤などとその類似品。大きすぎて
邪魔になると思われる鞄、ケース。オリンピック参加国以外の国旗、2×1
メートル以上の旗、1メートル以上の旗竿。その他電気信号や、ラジオや
レーザー装置、トランシーバーや無線装置などや観戦の妨げになると思われ
る物品。
(『光明日報』2008年3月23日)
上海の生活保障ラインとは
今年の4月より上海市は最低賃金を月額840元から960元に、最低時給を
7元5角から8元に改めた。労働と社会保障局の鮑副局長によれば、この改定
は上海の経済レベルの向上と平均賃金の上昇、物価指数の変動などを考慮した
もので、特に昨年来上海では物価が急速に上昇し、市民への多大な影響を考慮
し近年にない大幅な改定となったという。
生活保障費も都市部で月350元から400元に改定され、農村対都市部が
2対3の市の規定に基づき農村部での、生活保障費も年3200元に改定さ
れた。失業保険金の基準も最高月額550元、最低410元に引き上げられ、
老齢年金も1カ月あたり100元の増加になった。
(『解放日報』2008年3月26日)
上京二世の戸籍問題
昨年張勇さん夫妻は戸籍の問題で昌平区の役所を訴えた。妻の王翠英さんは
「北京に着たばかりの頃は8割の企業が北京に戸籍がない人には会ってもくれ
なかった。今の職場は社長が能力を見て特別に雇ってくれたが、そういう企業
は少ない。」と語った。結婚の時も手続のたびに双方の故郷に帰らなければ
ならなかった。子供の出生許可もそうだ。「子供の将来が一番心配だ。」と
張勇さん。教育費がかかるし、大学受験の際は故郷で受けなければならない。
しかし北京とでは教材も違う。孫さんはもうすぐ母になる。出生許可と子供の戸籍
の問題で訴訟を起こす準備をしている。
2005年に仕事のため北京に来た彼女。会社は戸籍問題を解決できなかったが、
気にしていなかった。何故なら外資系企業で働く夫は北京の集団戸籍をもっていた
からだ。しかし、子供を父親と同様の戸籍に入れるための申請には所属会社の同意
が必要で、夫の所属する人材派遣会社は同意書を出さない方針だ。会社は戸籍が
ほしいなら家を買って戸籍を移せばいいという。そうと知っていたらどんな思いを
してでも家を買っておくべきだった、と後悔している。このままだと子供が戸籍の
ない子になってしまう。自分達はともかく子供がなぜかくも大きな代価を払わねば
ならないのかと晦しくてならない。
(『中国青年報』2008年4月8日)
ネット供養の怪
清明節は亡き祖先に哀悼の意を表す中華民族の伝統的な祝日である。最近ネット上
の仮想空間を使う供養なるものが現れた。河南省出身の李くんは杭州に来て5年。
毎年清明節には帰省していた。しかし今年は祭祀ネットに故人のデータを入力して
哀悼のホームページを開いた。これで清明節だけでなくいつでもお参りできるという
わけだ。交通費もかからないし、環境にも優しい。だが、問題は管理が徹底されて
いない事だ。過度の商業主義やいたずらなど問題も出ている。「華夏祭祀ネット」の
去年の料金では、ネット上の仮想空間に記念館を建てる場合、1人用が150元、
2人用が200元、ネット墓地の墓は80元から120元だ。他の業者ではお花を
供える、音楽を流すなどのダウンロードサービスが一メガバイトあたり2元から5元
と、携帯電話の一般サービスに比べて随分と割高だ。先月王さんは自分の墓がネット
上にあることを偶然見つけて驚いた。写真も自分のものだ。仲の良い友人のいたずら
とわかったが、運営業者に問い合わせたところ申込内容に対する審査などは行わない
という。申込者ははっきりしているが入力した故人のデータについて審査する運営
業者はないと断言する。
浙江大学の王小章講師は、ネット供養は現実の伝統行事の延長で、両者は対立しない
が、ネット上の仮想空間では何が起こるかわからないのも事実だとし、ネット上での
経営行為には何の歯止めがなく、今後管理部門が法律など整備していく必要があると
述べた。
(『今晩報』2008年4月5日)
貧困の新しい定義
国民院貧困援助事務室が起草した新しい規定では、年収1300元以下を貧困とし、
中国の貧困人口を現在の4000万人から8000万人と定めている。これは現在
よりも多くの人が貧困援助政策の恩恵を受けるであろうことを表す。
1985年に中国は年間の純収入が200元以下を貧困ラインと定め、以来毎年の
物価指数の変動に応じて変更を重ねて来た。また、貧困ラインの下に絶対貧困ライン
を定めた。2008年の絶対貧困ラインは年間の純収入785元以下、低収入貧困
ラインを786元以上1067元以下と定めている。実際これらのラインが低すぎる
ことは明らかだ。世界銀行は1日1ドル以下を貧困と定義している。昨年10月の
党大会で胡錦濤総書記が、段階的に貧困ラインを引き上げると報告してから、貧困
援助事務室は本年の優先事項として起草に着手してきた。
2007年末現在、農村貧困人口は絶対人口が1479万人、低収入人口が
2841万、計4320万人とされていた。ラインがあがれば7千万から8千万人
が貧困層と定義される。
改定では従来の二つのラインを一本とされ、衣食だけでなく教育や医療面での支出
能力にも配慮したラインとなった。以前の政策は絶対貧困層が主な対象だったが、
これからは貧富の差の縮小が重要な課題になる。援助の対象や重点、政策なども
変わることになっている。
(『経済観察報』2008年4月14日)

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